【職種別】一人当たりにかかる採用コストとは?コスト削減方法も解説!

公開日: 2024/03/08

採用代行(RPO) 採用コスト

企業の採用活動において、採用コストを抑えながら理想の人材を獲得したいと考えるのは当然のことです。しかし、そのような目的を達成するためには、採用プロセスに関するノウハウが欠かせません。

そこで今回は、一人当たりにかかる採用コストやコストを削減するための方法を紹介します。

採用コストは採用種別によって大きく異なる

一人当たりの採用コストは採用種別によって、大きく異なります。近年は少子高齢化が進んでいることから、求人数が求職者数を上回っており「売り手市場」が続いています。

競合に後れをとらないためには、広告費を追加したり、外部サービスを活用したりするなどの採用戦略が欠かせません。

新卒採用の採用単価

就職白書2020の2019年度のデータによると、新卒一人当たりの採用コストの平均は93.6万円とされています。2018年度は71.5万円なので、新卒採用のコストは年々上昇していることが分かります。
(参照:就職白書2020)

中途採用の採用単価

中途採用の場合、一人当たりにかかる採用コストは、2019年度が103.3万円、2018年度が83.0万円となっています。新卒採用と同様に、中途採用も年々採用コストが高くなってきています。

とくに、中途採用では、応募者に求めるスキルが高かったり、即戦力になる人材を求めていたりすることから、採用コストが多くかかると考えられます。

パート・アルバイトの採用単価

株式会社ツナグ・ソリューションズのプレスリリースによると、パートやアルバイトの求人広告費は一人当たり5.2万円とされています。ただし、あくまでも求人広告費のみのデータなので、内部コストも換算すると、さらにかかるとみてよいでしょう。
(出典:株式会社ツナグ・ソリューションズ 2014年Press Release)

一人当たりの採用コストの計算方法

一人当たりの採用コストの計算方法は「採用コスト÷採用人数」で算出できます。採用コストは、大きく分けて外部コストと内部コストの2種類があります。

一般的に、採用コストを計算する場合は「外部コスト÷採用人数」で算出することがほとんどです。正確に算出するためには「(外部コスト+内部コスト)÷採用人数」の計算式によって計算しなければなりません。

内部コストを精査した結果、採用代行サービスを依頼する企業が増えてきています。ちなみに、採用予算は「一人当たりの採用コスト×採用人数」によって導き出すことができます。

採用単価をしっかりと把握して、必要な人材の数に応じて採用計画を立てることが重要です。

外部コストと内部コストについて

一人当たりの採用コストの、計算方法の中にある「外部コスト」と「内部コスト」について詳しく紹介します。

外部コストとは

外部コストとは、その名のとおり採用活動を行うにあたって社外に支払う費用のことです。具体的には「求人広告費」「就職関連イベントへの出展費」「パンフレットの製作費」「人材紹介会社への報酬」などが挙げられます。

外部コストは、他社に支払う費用なので、内部コストよりも集計しやすい特徴があります。そのため、採用コストの計算に多く用いられます。

内部コストとは

外部コストが社外に支払う費用であるのに対し、内部コストは社内でかかる費用のことを指します。具体的には「応募者に支払う交通費」「採用担当者の人件費」「SNSや採用広報にかける人件費」などが挙げられます。

内部コストは、外部コストと比べて集計しにくい側面があります。正確にコストを確認したいのであれば、面接時間や対応した面接官などを細かく記録しておきましょう。

内部コストを計算するには「採用時間に費やした時間×想定時給(1,500円~3,000円程度)」もしくは「採用時間に費やした時間×想定労働生産時給(3,800円~6,000円程度)」の数式を利用するとよいでしょう。

なお、ほかの業務と兼任する場合は、本来の業務に費やせなかったことで生じた損失についても頭に入れておきましょう。

採用コストを抑えるには?

採用コストを抑える方法について、外部コストと内部コストとで分けて紹介します。

外部コストを抑える方法

一人当たりにかかる外部コストを抑える方法としては、求人広告を回数券や長期掲載で契約して、週当たりの掲載コストを抑えるという方法があります。複数名採用したい場合には有効的です。

たとえば、定価が100万円だとすると、回数券にすることで50万円ほど割引されるケースもあります。

また、クリック課金型求人広告を活用する場合、クリック単価(CPC)を低く抑えるとよいでしょう。クリック単価を抑えることで、応募単価が安くなります。

応募単価が下がることで、自動的に採用単価も下がります。ただし、クリック単価を最小限に抑えると、表示回数が減少するので採用期間は長くなりやすい、というデメリットがあります。

また、求人広告の掲載プランを下位枠に変更するという手段もあります。上位枠は割高ではありますが、応募数が多いので、採用期間が短いというメリットがあります。

一方で、下位枠は掲載料金を抑えられます。応募単価は下がりますが、クリック単価を抑えたときと同様に、採用期間が長くなってしまう可能性があります。

外部コストを抑えるためにはこれらの方法がありますが、中小企業の多くが採用期間に猶予がないのが実情です。とくに、介護業界や運送業界においては、慢性的な人材不足が社会問題化しています。

中小企業が効率よく採用活動を進めるためには、低い採用単価で効果を最大限に発揮できるような施策が必要です。

内部コストを抑える方法

内部コストの内訳は、人件費が大部分を占めています。自社のスタッフが採用に費やす時間や採用広報活動に費やす時間が相当します。

内部コストを抑えるためには、人材紹介を活用するとよいでしょう。応募から面接に至るまで、総合的に任せることができます。

料金体系は「想定年収×35%」となっており、相場は100万円~200万円程度です。社内における採用業務を削減できるので、本来の業務に専念できるようになります。

また、採用代行を活用するのもおすすめです。採用活動において時間と手間のかかるスカウト配信・応募者対応・面接設定・不採用案内などのノンコア業務を一括で依頼することができます。

採用代行は採用活動に関するノウハウを持ち合わせているので、自社でまかなうよりも効率よく作業を進められます。

また、ダイレクトリクルーティングやスカウト型メディアを利用している場合は、スカウト配信代行を利用するという手段もあります。

とくに経験者採用の場合、応募数や応募者対応数は少ないので、スカウト配信にかけるコストを増やすことで、内部コストを大幅に抑えられます。

内部コストを抑える方法としては以上の内容がありますが、効率よく採用活動を進めたいのであれば、採用代行を活用するのがおすすめです。

採用代行では、スカウト配信のみの代行や原稿作成のみの代行など、さまざまなプランがあります。

社内のニーズに合わせて選択するとよいでしょう。

まとめ

今回は、一人当たりにかかる採用コストやコストを抑える方法について紹介しました。一人当たりのコストは、雇用形態によって大きく異なりますが、新卒・中途採用ともに、年々上昇傾向にあります。

採用コストを抑えて、効率よく採用活動を進めるためには、採用代行を活用することをおすすめします。採用代行とは、手間と時間のかかるノンコア業務を一括で任せることです。

社内の見えづらい内部コストを抑えることができるうえに、社員が本来の業務に専念できるようになるメリットがあります。採用代行は、一部の業務のみ依頼することもできるので、ニーズに合わせて選択するとよいでしょう。

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